神戸医療産業都市セミナー(クラスター交流会)で田中紘一先生が講演されました

Posted by on 11月 10, 2014 in ブログ | 0 comments

平成26年10月30日、神戸市等が主催で、新しく出来た伊藤忠メディカルプラザで、神戸医療産業都市セミナーが開催され、神戸国際フロンティアメディカルセンターの理事長の田中紘一先生が、「神戸国際フロンティアメディカルセンター開院~グローバルな人材育成と医療機器開発」のテーマでお話をされました。イノベーション人材育成の重要性について、熱い思いを語られました。

以下は、講演概要です。

田中先生は、エジブトのカイロから戻ったばっかりだったそうで、カイロに日本の医療機器を使った新しい病院を作ることで支援の活動をされています。エジプトは、ナイル川の流れが中心にありますが、ナイルデルタに住む寄生虫が住民の肝臓をアタック、C型肝炎、肝硬変、肝癌などの患者さんがたくさんいるそうです。そこでカイロの病院には、これらの患者さんを治療するために、日本の医療機器を入れてショールームとし、医療人材、臨床、ナースに親和性を持った医療機器目指すそうです。

狙いは神戸発信の医療機器を、JETROや経済産業省の支援で海外に展開することで、現在外国の医療機器が、圧倒的な強さを持っているのを変えていきたいとの思いだそうです。

これまでに医療におけるイノベーションは、次のような物があった。1970年には超音波診断、1975年中心静脈栄養法の展開、カテーテル・インフージョンポンプ輸液管理、1980年内視鏡胆嚢摘出術、1990年ラパオ手術(大腸ガン、胆嚢手術)などがあります。これらに続くイノベーションを起こしたい。例えば手術中のガーゼが残ると大きな医療保証が要求されるが、それを起こさないトレーサビリティのあるガーゼカウントや、出血量の自動計測装置などができないか、開発する企業が出て来ることが望まれる。

医療機器を扱う企業の悩みは、開発がハイリスクハイリターンで、日本の審査システムの遅れや、治験が遅く、医師の開発意欲が欧米に比べて低いなどの問題を抱えているように思える。これらに対して神戸の医療特区でできることがあるだろう。

これらに対する解決策は、イノベーション人材の育成にかかっていると思われる。イノベーション人材の育成には大きな費用と時間がかかるが、明日を見据えた経費のサポートを神戸のベンチャーキャピタルが行って欲しい。

医療機器輸出に未来はあるだろうか。医療機器の輸出は、グローバル化で継続すること、景気に左右されない、知識集約型であり、日本のモノづくり力が発揮できる場所であり、神戸の医療戦略特区は、これらに向いた場所と捉えられる。

単なる医工産学連携では、イノベーションは難しい。医工産学連携と医学の現場を結ぶイノベーションの人材、また医療の現場と事業化のあいだを結ぶイノベーション人材の役割が重要である。医療の現場を知らないで医療機器の開発することは難しい。

KIFMEC病院では、医師と医療機器の開発者が交流出来る場を作る。KIFMEC病院と連動して、臨床実用化の医療機器創出を確立し、企業のハイリスクノーリターンの回避を行い、医療機器。医療技術の移転の推進につとめたい。

インドネシアのヘルスケアに、日本のJETROを通じての支援で病院のインフラ整備と強化を行い、次にインド、中国、香港、マレーシア、シンガポールへと目を向ける展開が考えられる。これをすすめる意味で、病院と企業と人材のリンクが重要となる。

若い外科医は、WeBSURG(Word electronic book Surgery)を多く使っている。またY世代、自己中、成長の意欲、褒められたいという特徴があると言われているが、楽しみでもあるし心配でもある。他分野の人材、海外の人材と刺激しあってグローバルな人材になって欲しいと思っている。KIFMEC病院では、そのような海外の人材との出会いの場になって欲しいと思う。

人材育成こそ神戸の医療特区にとって最も必要と考えている。

伊藤忠141030

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