メディカルルーツ: 理事挨拶

亀永(かめなが)孝(たか)義(よし)

医療特区のシンボルとして「KIFMEC病院」が肝臓病及び消化器病の高度専門病院として誕生するに当たり、同病院を支援する組織について大いに期待したい。私自身は、慢性肝炎で約25年間、治療と入退院を繰り返していたところ、偶然にも主治医との出会いで、10年前に京大病院で奇跡的な命を回復をしました。その際、田中紘一先生の手で助けられたことに感謝する意味で、今は社会的な貢献など“恩返しの人生”を過ごしております。

元々、新聞記者として過酷な働き蜂だった一種の職業病によって、夜ふかしや国内外の各地を飛び回る中で、不規則な生活習慣が当たり前になっていたほか、要職(管理職)になると一層、過酷な行動に走る傾向が止まらない中で、遂に末期的な症状が出て来た際、自分自身でも十分な意識がないままに最愛の娘から肝臓の一部を貰ったという事実の重さは振り返ってみると、今尚ながら、「生きることの有り難さ」を痛感する毎日です。

このような助けられる生命をミスミス失う肝臓病の患者が、医療が発展した今日の日本でも述べ数十万人に登るとの現実を考えると、世界的にも画期的な“生体肝移植”の医療システムの恩恵を多くの人々に紹介したいと、私も今回のNPO法人の設立に参画しました。未だ未だ“夢のIPS細胞”による臓器移植に寄らない安全な治療方法が実用化するには、20年以上の歳月を要するとも言われており、一刻も早い回復を願う家族や肝臓病の患者にとっては、このような最新で安全な生体肝臓移植システムこそ、身近な生命を救う大きなチャンスと言えると思います。

このため、私どもが経験した画期的な手術方法や諸問題について、患者の立場から、どんな疑問点や質問事項などにも気軽に答えられるよう当法人スタッフは、できるだけ丁寧にお答えできるように考えております。個々のケースで病状や状況は個人差はありますが、多くの専門家の皆様の手をお借りして、情報の交換を行える組織を作るように努力いたしたい、と存じます。多くの患者・家族の方々のご参加を是非ともお願い申し上げます。